残業が少ない業界はどこ?プライベート時間を確保できる転職先を探そう
2025年8月29日 17:00
「毎日残業ばかりで自分の時間が取れない…」
「趣味や家族との時間をもっと大切にしたいけれど、今の職場では難しい…」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
仕事は生活の大部分を占めるからこそ、プライベートとのバランスが取れる職場を選ぶことはとても大切です。
そこで今回は、残業時間が少ない業界について紹介します!
「平均的な残業時間」や「残業が多い業界・少ない業界」を比較しながら、転職の参考にしてみてくださいね。
目次
[1]残業時間の平均って?
[2]残業時間の多い業種とは
[3]残業時間の少ない業種とは
[4]まとめ
【1】残業時間の平均って?
まずは、「残業が多い・少ない」の目安を最新データから見ていきましょう。
厚生労働省の令和5年度の統計によると一般労働者における所定外労働時間(=残業時間)の全国平均は月11.7時間となるそうです。
つまり、月11.7時間を超えると「残業が多め」、それ以下なら「残業が少なめ」と考えることができます。
ですが、一般的な感覚では月20時間以下の残業であれば「比較的ホワイトな職場」という印象を持つ人が多いかと思います。
実際、多くの求人サイトでは「残業時間月20時間以内」といった条件で検索できるようになっています。
-
月20時間の残業 → 1日あたり約1時間。帰宅後も自分時間を確保できる。
-
月30時間以上の残業 → 平日の夜は食事と入浴だけで終わり、自由な時間がほとんどない。
転職活動を検討しているという方は、この感覚を目安に次の就職先を探してみてくださいね。
【2】残業時間の多い業種とは
続いては、残業時間の多い業種を見ていきましょう。
① 運輸業・郵便業
運輸・郵便業界は、近年のネット通販の需要に伴って荷物の取扱量が急増しています。
その一方で、ドライバー不足が深刻化しており、一人あたりの業務量が増えているのが現状です。
特に宅配便や郵便配達では「時間指定」や「再配達」などの顧客サービスが充実しているため、予定通りに業務を終えるのが難しく結果として残業が発生しやすい構造になっています。
また、長距離輸送に従事するトラックドライバーの場合、交通渋滞や天候不良といった予測できない要素に左右されやすく、計画通りのスケジュールを組みにくい点も残業の大きな要因です。
② 広告・出版業界
広告や出版は「納期が絶対」という業界です。
広告代理店では、顧客から急な修正依頼が入ることも多く、夜遅くまで作業が続くのは珍しくありません。
出版の現場も同様に「発売日を守る」ために印刷や流通のスケジュールに合わせる必要があり、締切前は一気に仕事が詰まって徹夜になることもあります。
さらに、クリエイティブ関係の仕事は思い通りにアイデアが出なかったり、直前で方向性が変わったりと予測できない要素も多く、終わりの時間が読みにくいのが特徴です。
最近は働き方改革で改善の動きも見られますが、「長時間働くのが当たり前」という雰囲気が残っている会社もまだ少なくないので残業時間が多くなりやすい傾向の業界となっています。
③ IT・システム開発業界
IT業界の残業が増える一番の要因は「プロジェクト制」です。
システムやアプリは納期が決まっていることが多く、バグや仕様変更が発生するとスケジュールを圧縮せざるを得ません。
そのため、リリース前になると「デスマーチ」と呼ばれる長時間労働が発生しやすいのです。
加えて、顧客からの要望が直前に追加されることも少なくなく、その対応に追われるケースもよくあります。
さらに下請け構造の多い現場では、上流の無理なスケジュールが下流に降りてくるため、末端のエンジニアに負担が集中することもあります。
とはいえ、すべてのIT企業が長時間労働というわけではありません。
外資系や自社サービスを持つ会社の中には、効率を重視して残業をほとんどしない文化を築いているところもあるので、IT・システム開発業界は同じ業界でも職場によって差が大きくなっています。
【3】残業時間の少ない業種とは
次に、プライベートの時間を確保しやすい「残業が少ない業種」を紹介します。
① 医療・福祉業
-
平均残業時間:7.0時間/月
医療・介護現場はシフト制のため、突発的な業務が発生しても次の担当者に引き継ぐことができます。
そのため、一般企業のように「退勤時間を過ぎても自分で最後まで対応しなければならない」というケースが少ないのです。
もちろん、患者対応や事務処理などで残業が発生する場合もありますが、基本的には定時退社できる体制が整っています。
安定性も高く、今後も需要が増える業界の一つなので注目してみてはいかがでしょうか。
② 複合サービス事業
-
平均残業時間:9.5時間/月
複合サービス事業とは、郵便事業や銀行窓口、市町村からの委託事業などを含む業種です。
公共性の高い業務が多いため、勤務時間がしっかり管理されています。
需要が安定しており、労働環境も整っているため、ワークライフバランスを重視したい人におすすめな職業です。
③ 生活関連サービス業
-
平均残業時間:9.6時間/月
日常生活に関わる幅広いサービスを提供する業界で、例えば以下のような業種が含まれます。
-
美容室・理容室
-
エステサロン
-
クリーニング店
-
旅行代理店
生活関連サービス業は、予約制の店舗が多いので勤務時間を調整しやすいのが特徴です。
またシフト制のため、自分の生活リズムに合わせて働けるのもメリットとして挙げられます。
【4】まとめ
今回は「残業時間の平均」や「残業が多い業種・少ない業種」について紹介しました。
もちろん、同じ業界でも企業によって残業の実態は異なります。
「長く働き続けるためには、プライベート時間を大切にできる職場を選ぶこと」がとても重要です。
ぜひ今回の内容を参考にあなたのライフスタイルに合った働き方を実現してくださいね!
▼2025年3月10日よりLINEスタンプ配信スタート!▼