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リスキリングにおすすめ!学ぶべき分野とは?

2024年6月14日 18:00

自己成長

近年注目されている人材育成方法の「リスキリング」。

言葉の意味は分かるけれど、具体的には何を学べばいいの?

今回は「リスキリング」で学ぶべき分野や必要なスキルについて、わかりやすく解説します。

 

 

目次

[1]リスキリングで学ぶべきこと
[2]リスキリングにおすすめの分野①デジタル関連
[3]リスキリングにおすすめの分野②マーケティング
[4]リスキリングにおすすめの分野③英語
[5]リスキリングにおすすめの分野④その他
[6]リスキリングにおける分野選びのポイント

 

[1]リスキリングで学ぶべきこと


そもそもリスキリングとは、人材不足が深刻化する現代において、新たな人材確保ではなく既存の従業員に対し、新しい領域や業務への理解・習得を促して業務の効率化を図ることを目的としています。

 

業務のIT化が進んでいることから、デジタル関連のスキル向上はどのような業種でも求められます。

では、デジタル関連のスキルとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

また、それ以外にはどのようなスキルを身に着けるべきなのでしょう。

[2]リスキリングにおすすめの分野①デジタル関連


1.ITリテラシー


ITリテラシーとは、ITに紐づくネットワーク・セキュリティなどを理解し、操作する能力のことです。

 

業務のIT化が進む中、従業員のITリテラシーが低いままでは、情報漏えいやSNS関連の炎上などのインシデントが起こる可能性があり、その対応に追われることになると不要な業務が発生、生産性の低下が起こりえます。

そのような事態を防ぐためにも、ITリテラシーは全従業員が身に着けるべきスキルと言えるでしょう。

 

そこで有用な資格となるのが「ITパスポート」です。

 

「ITパスポート」とは、ITの基本的な知識・スキルを測る国家試験であり、合格率も過去5年間では50%を上回っていることから、初心者にもおすすめの資格と言えます。

 

2.プログラミング


プログラミングとは、コンピューターを動かすための指示を書く作業のことを言います。

 

近年、小学校での教育が必修化されたことでも話題ですが、このスキルを身に着けることで得られるのは、サイトやアプリの開発、社内システムの構築ができる能力だけではありません。

 

プログラミングを学ぶこと=論理的な思考、問題解決能力の習得なのです。

 

したがって、プログラミングスキルを身に着けることができれば、様々なシーンで冷静に解決策を導き出すことができるようになるはずです。

 

そこで有用な資格が「Python3エンジニア認定基礎試験」です。

 

「Python3エンジニア認定基礎試験」とは、利用頻度の高いプログラミング言語である「Python」の知識を測る資格試験であり、プログラミング言語の難易度も低いことから、合格率が80%程あるプログラミング初心者におすすめの試験となっています。

[3]リスキリングにおすすめの分野②マーケティング


マーケティングとは、商品やサービスをより多くの顧客に売れるような仕組みを作ることを言います。

 

そのために行う市場調査や商品企画、販売促進などの推進を行う能力がマーケティングスキルですが、SNSの普及により、これまでのマーケティングでは対応しきれない場面が増えているのが現状です。

 

移り変わりの激しい市場環境におけるマーケティングでは、分析力の習得は非常に重要です。

 

分析力は、マーケティング職でなければ不要に感じられるかもしれませんが、どのような職種においても、問題発生時に分析力は求められるものですので、磨いておいて損はないスキルだと言えるでしょう。

 

そこで有用となる資格が「マーケティング検定」です。

 

「マーケティング検定」とは、民間試験ではあるものの大手企業の研修で導入されるなど、知名度の高い試験です。1級~3級まであり、最も難易度の低い3級はマーケティング初心者に向けた内容であるため難易度は比較的低く、おすすめの試験です。

[4]リスキリングにおすすめの分野③英語


近年、ビジネスにおいてのグローバル化が進み、英語を話す能力は益々重視されています。

一方、グローバル展開していない企業では関係のない話だと考える方も多いでしょう。

 

しかし、これからの日本では多くの企業で英語のスキルが必要となることが考えられます。

 

そもそもリスキリングとは、冒頭に記した通り人材不足の現代社会において既存の人材を育成することによって、業務の効率化を図ることが目的です。

 

しかし少子高齢化が加速する日本では、人手が足りなくなった場合には人手の補填をせざるを得ません。

 

そこで人手に加わるのが、外国人労働者です。

 

外国人労働者の数は、今後増加していくことが予想されており、グローバル展開していない企業でも外国人労働者の雇用、教育を行う場面では英語の使用が必要不可欠になります。

したがって、英語スキルの習得はこれまで以上に求められることでしょう。

 

そこで有用な資格が「TOEIC」や「ケンブリッジ英語検定」です。

 

「TOEIC」は知名度も高く受験経験がある方も多いかと思われますが、ある程度の英会話が可能と判断される700点以上を目標に勉強するとよいでしょう。

 

また「ケンブリッジ英語検定」は、アジア圏の受験者が大多数を占める「TOEIC」とは異なり、世界的に英語スキルを測る1つの指標として知名度があるため、グローバル展開が盛んな企業においては、大変有用な資格になると言えます。

[5]リスキリングにおすすめの分野④その他


リスキリングには、その他にも下記のようなものがおすすめです。

 

・コミュニケーションスキル

・コーチングスキル

・マネジメントスキル

 

これらのスキルには共通点があります。

それは、人と関わるためのスキルである、ということです。

 

IT化が加速する中でも、人との関わりを完全に断つことは不可能です。

より良い仕事のためには、人間関係の構築や従業員のモチベーションの維持が必要です。


リスキリングの本来の目的である「業務の効率化」を図るためには、良好な人間関係の構築が最も重要と言えます。

 

これらのスキルは、業種・職種に関わらず社会を構成する一員として生活していく上で必要なものですので、リスキリングで何を学ぶべきか悩む方は、このようなものから始めてみると良いかもしれません。

 

また、上記3つのスキルは特に資格が不要なように思われますが、資格受験を目標として勉強を進めたい方には、下記のような資格試験が存在します。

 

・コミュニケーションスキル ⇒ 「コミュニケーション検定」

・コーチングスキル ⇒ 「生涯学習開発財団認定コーチ資格」

・マネジメントスキル ⇒ 「ビジネスマネジャー検定試験(R)」

 

デジタル関連のスキルや語学の勉強に苦手意識があるような方には、このようなリスキリングをおすすめします。

[6]リスキリングにおける分野選びのポイント


・スキルの将来性を考慮する


リスキリングを行うこと自体が目的となり、将来性のないスキルを身に着けてしまうと、「業務の効率化」という本来の目的が果たされません。
例えば、今後企業での評価が低くなるとされている「手先の器用さ、正確性」「記憶力」「空間的能力」などのスキルを磨いても、企業にも自分自身にもメリットがありません。

 

学ぼうとしているスキルが今後需要の高まっていくスキルかどうか、今後の企業や自分自身のキャリアのためになるのかを考慮し、分野選びを行いましょう。

 

・自分に合った学び方が可能か判断する


リスキリングには一定期間、スキルの習得期間が必要となります。

 

したがって、そのスキルの習得にかかる期間を自分の生活スタイルの中で設けることは可能か、継続して学ぶことができるのかなど、自分の生活に合った学び方が可能かどうかかを考え、判断しましょう。

 

・客観的な条件だけで選ばない


リスキリングは、継続できなければ意味がありません。

 

客観的に見れば「将来性があり、需要が高い」スキルであっても、主観的に「向いていない、苦手」な分野のスキルであれば、学びの継続は困難であり、スキルを習得できずに終わってしまいます。

 

リスキリングは企業のためだけでなく、今後の自分自身のキャリアのために行うものでもありますので、「関心が持てる」「自分の性格に向いている」分野を選び、継続できる分野でリスキリングに取り組むことがポイントです。