どのような職業につくべきかやキャリア形成の仕方についてなど、職業開発における様々な相談に応じ、それに対してプロフェッショナルな立場から助言を行う専門家であるキャリアコンサルタント。

そんなキャリアコンサルタントに相談するにあたってどのような効果が期待できるのかについてご紹介したいと思います。

目次

1.キャリアコンサルタントとは？

2.キャリアコンサルタントに相談するメリットとは？

3.キャリアコンサルタントを利用するうえでの注意点

4.まとめ

1.キャリアコンサルタントとは？

厚生労働省によるとキャリアコンサルティングとは「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」と示されており、それらを業務としている専門家をキャリアコンサルタントと呼びます。キャリアコンサルタントは2016年に国家資格とされており、労働者が自分が目指したいキャリア形成を築くにあたってその必要性が近年高まっていると考えられています。

2.キャリアコンサルタントに相談するメリットとは？

・自己理解を深めることができる

相談していく過程で自分にあった職業や自分が関心を持っている職業について気づくことができ自己理解が進むことが挙げられます。
これによって自身の現状に対して客観的に理解できるようになるので、今の自分にはどのようなスキルが必要なのかやどのようなキャリアを形成していきたいと考えているのかなどについて知ることができます。

・職種や業界、企業などに関する詳細な情報が得られる

今やSNSなどでも様々な職種や業界、企業に関する情報を手軽に得ることができますが、それらの情報は一部偏ったものも散見されます。

ですが、キャリアコンサルタントは常時求人動向を把握しており、様々な職種や業界、へのサポート実績も持ち合わせているため、企業の社風なども含めて一般的な情報よりもより精度の高い有益な情報を得られる可能性が高いです。

・仕事に対するモチベーションを向上させることができる

今現在働いている会社でのキャリアの不安や悩みを相談することもできます。

自身のキャリアに関する不安や悩みを解消することは自分のキャリア形成や今の仕事に対する自信にもつながることが期待されます。

厚生労働省の能力開発基本調査によると「仕事に対する意識が高まった」とする割合が正社員・正社員以外ともに多く、「現在の会社で働き続ける意欲がわいた」と回答している方もおり相談することで仕事に対するモチベーションが向上する可能性が示唆されています。

3.キャリアコンサルタントを利用するうえでの注意点

・正直に本音で話すこと

キャリアコンサルタントはいくら専門家であるとはいえ、履歴書などや相談内容からしかコンサルティングすることはできません。なので過去の様々な体験や経験を包み隠さずしっかりと相談することでよりよいフィードバックを得ることができます。

・アドバイスを自分の中でしっかり吟味する

最終的な決断は必ず自分自身で行うようにしましょう。アドバイスはあくまでアドバイスであり、必ずしも相談者にとって最も適切なものであるとは限りません。それらの意見を参考にしたうえでしっかりと自分の思いや考えを吟味して最終的な決断をするようにしましょう。

4.まとめ

キャリアコンサルタントに相談することで、自己理解が深まり、適切な職業やキャリアパスを明確にすることができます。また、詳細な業界情報や企業の内情にアクセスできるため、より具体的で精度の高いキャリアプランを描くことが可能です。さらに、キャリアに対する不安や悩みを解消し、仕事へのモチベーションを向上させることが期待できます。ただし、コンサルタントからのアドバイスはあくまで参考にし、自分の考えをしっかりと吟味して最終的な決断を行うことが重要です。上手にキャリアコンサルタントに相談してご自身のより良いキャリア形成に役立てていきましょう。

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