未経験から事務職へ!面接でよく聞かれる質問と答え方・志望動機のコツ
2025年11月26日 17:00
未経験から事務職を目指すことに、不安を感じている方は少なくありません。
しかし、現在の採用市場では「未経験可」の事務職も数多く存在しており、過去に正社員としての勤務経験がない方でも採用されているケースは多数あります。
未経験であっても採用される理由の一つは、事務職において最も求められる資質が「経験」よりも「丁寧さ」「誠実さ」「学ぶ姿勢」だからです。
まずは不安を整理し、一つずつ準備を進めていきましょう。

目次
[1] 採用担当が重視するポイントとその意図
[2] 面接でよく聞かれる質問とその答え方
[3] 面接時の第一印象で差をつけるには
[4] まとめ
採用担当が重視するポイントとその意図
事務職の面接において、採用担当者はどこを見て評価しているのでしょうか。
結論からお伝えすると、「経験が豊富かどうか」よりも、「この人と一緒に安心して働けるかどうか」が重視されます。
特に未経験者の場合、スキル以上にポテンシャルや人柄が評価対象になります。
丁寧さ・正確さ
事務の仕事では、書類作成やデータ入力といった業務が多く、ミスを防ぐ慎重さや作業の正確さが求められます。
コミュニケーション力
事務職と聞くと黙々と一人で作業するイメージを持たれることもありますが、実際には他部署との連携や電話対応など、人と関わる場面も多くあります。
そのため、必要最低限の報連相ができる力は必須です。
指示を正しく理解して行動できるか
上司や先輩からの指示を聞いて、内容を正確に受け取り、その通りに対応できる素直さや理解力も、未経験者には特に期待されるポイントです。
PCスキル
ExcelやWordの基本操作ができるかどうかは、多くの事務職で求められるスキルです。
高度なスキルでなくても構いませんが、最低限の入力・表作成・文書作成の経験があると安心です。

面接でよく聞かれる質問とその答え方
事務職の面接では、あらかじめ質問されやすい項目がある程度決まっています。
未経験者であっても、これらの質問にしっかりと準備しておくことで、安心して面接に臨むことができます。
このセクションでは、特によく聞かれる質問のパターンと、その答え方のポイントを紹介していきます。
志望動機の考え方と構成フォーマット
志望動機は、面接官が「この人は本当にこの仕事を理解しているか」「なぜ事務職なのか」を判断する重要な質問です。
未経験であっても、自分の考えをしっかりと言葉にすることで、十分な評価を得ることができます。
まず、志望動機を組み立てる際には、以下の3つの要素を意識してください。
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なぜ事務職を希望するのか(職種への理由)
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なぜその会社に興味を持ったのか(企業への興味)
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自分の経験や強みと、どう結びつけるか(具体的な適性)
この3要素を意識して、以下のような構成で回答を組み立てると、面接官に伝わりやすい志望動機になります。
【志望動機の構成フォーマット】
① 私が事務職を志望した理由は◯◯だからです。
② 貴社に惹かれたのは◯◯という点に魅力を感じたからです。
③ 前職(またはアルバイト等)で培った◯◯の経験を活かし、丁寧で正確な事務業務に貢献したいと考えています。

自己PRの作り方と避けたいNG例
自己PRでは、自分の強みを具体的に伝えることが重要です。
未経験者の場合、過去の仕事やアルバイトの経験から「事務職に向いている要素」を拾い上げて話すことがポイントです。
【避けたいNG例】
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「何事にも全力で取り組みます」→ 抽象的で根拠がない
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「周囲と協力できます」→ 具体性に欠ける
【改善例】
- 「コンビニでのシフトリーダー経験から、忙しい時間帯でも冷静に対応し、スタッフ間で協力しながら業務を進めてきました」
このように、どんな経験でも「具体的に」「自分がどう動いたか」を語ることで、事務職への適性を印象づけることができます。
経験が少なくても伝わる要素とは?
「経験がないからアピールできることがない」と感じる必要はありません。
事務職に必要な要素は、日々の生活やアルバイト経験の中でも十分に育まれています。
丁寧さ・正確さ
品出し業務で期限を確認しながら商品を整理していた経験など
コミュニケーション能力
レジでの接客対応や、クレーム対応で冷静に対処した経験など
忍耐力・継続力
同じ作業を繰り返し行う中でもミスなくやり切ったこと
PCへの適応力
独学でExcelを学び、簡単な表計算や入力ができるようになった経験など
その他よくある質問とその対策
面接では志望動機や自己PR以外にも、さまざまな質問が飛んでくる可能性があります。
このセクションでは、事務職の面接でよく聞かれるその他の質問と、それぞれに対する考え方や答え方のコツを解説します。
長所
丁寧に物事を進めるのが得意です。過去のアルバイトでも、正確さを意識して業務を行ってきました。
短所
慎重すぎるところがありますが、最近では優先順位を意識し、効率的に行動するようにしています。
未経験の場合、完璧な答えを用意するよりも、「自分の言葉で誠実に答えること」が評価されます。
質問の意図を理解したうえで、自分の経験と照らし合わせて、前向きに答えることを意識しましょう。

面接時の第一印象で差をつけるには
面接の評価は、話す内容だけで決まるわけではありません。
見た目や話し方、振る舞いといった「非言語の印象」も大きなウエイトを占めています。
特に事務職では、「落ち着き」「丁寧さ」「信頼感」を与える態度が求められるため、第一印象で好感を得ることが非常に重要です。
最初の3秒で印象が決まる理由
面接の冒頭、最初の3秒〜5秒で面接官の印象がほぼ決まると言われています。
【第一印象を左右する基本動作】
挨拶は明るく、はっきりと「本日はよろしくお願いいたします」
お辞儀は深すぎず、軽すぎず、角度は30度が目安
目線は相手の目元あたりに合わせ、笑顔を意識する
ドアの開け閉めや椅子の座り方など、静かで丁寧な所作
これらを意識するだけでも、第一印象で「感じが良い人」という評価を得やすくなります。
話し方・表情・姿勢で好印象を与えるコツ
言葉に加えて、話し方や表情、姿勢も印象を大きく左右します。
【好印象を与えるポイント】
話すスピードはややゆっくり。丁寧な印象を与える
語尾までしっかり話す。言い切りの形で話すと自信が伝わる
アイコンタクトを適度に取る(面接官全体を見る)
背筋を伸ばし、手は膝の上に置く。貧乏ゆすりや無意識の動作に注意
不安なときほど、落ち着いた動作を意識しましょう。

4. まとめ
未経験から事務職を目指すことに、不安を抱くのは当然です。
しかし、今回紹介したように、未経験であっても面接対策を丁寧に行えば、採用される可能性は十分にあります。
共通して評価される人の特徴は以下の通りです。
- しっかりと準備している
- 丁寧で誠実な態度がある
- 自己理解があり、自分の言葉で話せる
- 印象面でも気を配っている
「準備」と「姿勢」次第で、チャンスは必ず広がります。
自分自身を信じて、一歩ずつ準備を進めていきましょう。

